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阿部をはじめとする栄口、花井、モモカン、シガポとも話し合いを重ねていって、レンの学校行きは決定した。10人とその同業者だけで、自分以外は全員年上という状況もよくない。
田島と泉という存在もいるが、それだけで終わらせるのも、レンが大人になるにはあまりにも心細い。 だが、除虫屋で、なおかつレアな『癒し手』であるレンを普通の学校に送り出すのは危険が伴う。先日みたいに誘拐騒動が再度起きても困る。 ではどうするか。除虫屋やその他もろもろの「ちょっと変わったヤツら」を受け入れている、世界でも類を見ない大きな学校に入れてしまえということで、この学校が選ばれた。大学生組がこの大学に全員入っているから、という理由では……ない。多分。 レンの現在の学習については阿部が「おい、ちょっとこれといてみろ。」と栄口が席を外している時に全教科行った。案の定、理数系と外国語はびっちりと回答が書かれていたが、国語や社会は空欄が多かった。 そんなレンが通う高校は『除虫特別クラス』に入るよう指示してきた。これには阿部も驚いた。除虫特別クラスは、除虫作業が何らかの事情で行えなくなったもと除虫屋たちのたまり場なのだ。だが、授業料免除、無人タクシーでの送り迎え等々を詰め込んでくると弱い。確かに今のレンの状況では普通科に入れるのは無理だろう。だがまさか…と栄口は思った。一蹴したのは志賀であった。 「レンくんの特殊な事情は、あちらでも頭を抱えただろう。普通の高校生として生活できるようになれば、一般除虫クラスに入れるだろう。」 言われてはっとする。レンの生い立ちや様々な事。全てが非現実な…除虫はともかくとして…人生を送ってきたのだ。ここらで急がずゆっくりとただの除虫屋の三橋廉としてレールを修正していくのも良いだろう。 志賀の意見に全員が意義ない事を言った。 まあ、まさか緊急除虫作業が前日に起きるとは思わなかったが。 バンの中で揺すっても何しても起きないレンに苦笑しながら阿部と花井がかわりばんこにレンを部屋へと運ぶ。三人とも、前線戦闘用のぴっちぴちの服ではないので、レンをパジャマに替え、ドアを閉めても寝息だけしか聞こえなかった。昼間、どれだけテンションが上がっていたかわかる。 机の上には田島たちとお揃いのカバン。制服はないので、ちょっと良い服がすでにかかっている。 後からシャワーを浴びてきた全員が、寝息たてているレンと明日の支度を見て、微笑ましいと感じたのであった。 PR |
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ニシウラは今日も今日とて…
「こら田島!そっちじゃねぇ!水谷!右上から!外すなよ!…レン!花井と泉に付与!」 「ひゃ、ひゃい!」 レンのたどたどしい歌にのせ、緑色の玉が二つ発生する。歌い終わると二つの玉は近くの花井、少し離れている泉へと吸い込まれていく。 『お、レン、サンキュー!』 「ありがとな、レン。」 泉からの通信、花井からの直接な礼にウヒと喜ぶレン。 『レンは今日、あんまり力を使わせないんじゃなかった?』 栄口からの通信。阿部は当然と無視。 「田島!それがラスト!」『おお!』 どごん!という音が、結界外にも伝わってくる。 「オールクリアーか?篠岡。」 『うん!全部除虫完了!』 「水谷!」 『今日は失敗しないよ!』 花井がどうだろという顔をしながら結界をゆるめ、バックアップの巣山、西広、沖とともに空を見る。 ややあって、光撃士から放たれた結界内からの終了を… 「うずまき?」 「ナルト?」 『はなまるじるし…デス。』 「まだまだ修行だな…」 花井が結論づけた。 水谷曰く「はなまるじるし」は、ぐるぐるのところは比較的しっかりしていたが、外枠の花のところは正体不明のモノであった。 『水谷だからいいんじゃねぇの?』 『泉!同感!話合うなぁ!』 『オレも同感!』 田島と泉、栄口がわいわいと会話を始める。水谷は『ひどいっ!ひどすぎ!』と騒ぐ。 何時もの除虫作業だった。 『レン、眠かったら寝てていいぜ!』 田島からいきなり自分あてに通信がきて、レンは驚いた。確かに少し眠い。でも除虫作業のあとはいつもこんな感じなのだが。 『そうだよレン。何てったって…』 「明日から、学校。だもんね。」 西広と沖が手慣れた様子で撤収作業へと入る。バンのエンジンをかけ、寒くないようにヒーターをきかせる。 「コートを掛け布団がわりにして…」 「…で、も…」 次々と撤収が行われている現場にいなくていいのか、とレンの視線がさ迷う。バンに連れてきた巣山の背後にモモカンが現れた。 「レンくん。明日から大変なんだから今から寝ておきなさい。」 モモカン命令がくだるとレンも何も言えない。 田島と阿部がまた口論している な。と思った瞬間に睡魔に襲われた。 |
